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スリランカのアーユルヴェーダ研修が迫ってきております。そこで、アーユルヴェーダについて複数回に渡って紹介させて頂きます。
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【健康的にダイエット】アーユルヴェーダと食事の関係 １
食事を通して「ドーシャのバランスを取る」には？
健康であることについて様々な要素があります。サットヴァ（純粋性）、ラジャス（激性）、タマス（惰性）のトリグナの状態を整えるということも重要ですが、ドーシャのバランスが取れているということが大切です。
ドーシャとは不純なもの、増えやすいものということがもとの意味があり、日々の生活習慣や食生活からバランスを整えることが大切です。
このドーシャは、ヴァータ、ピッタ、カパの３つのエネルギーを表しています。
これらは私たちの体質と関係しています。アーユルヴェーダでは体質を非常に重要視しています。
自分の体質を知ることで、体の調子を予測することもできるようになります。アーユルヴェーダでは体を単なる物質とはとらえておらず、脈拍や呼吸、体温調節などのからだや心の状態の変化に目には見えない生命エネルギーが働いていると考えられています。
この生命エネルギーが先ほど紹介した、ヴァータ、ピッタ、カパの3種類です。まずは、ヴァータ、ピッタ、カパの体質については簡単に説明させて頂きます。
※個人の体質については、ジョーティッシュや脈診などでもチェックできますが、自分自身でチェック項目を選択していく体質チェックが一般的で簡単にできます。
ヴァータ体質、ピッタ体質、カパ体質体質について
アーユルヴェーダでは人はヴァータ、ピッタ、カパのエネルギーで構成されていると考えられています。そして、私たちはこれらのエネルギーを、それぞれのバランスで持っています。
ヴァータのエネルギーが強い人をヴァータ体質、ピッタのエネルギーが強く出ている人をピッタ体質、カパのエネルギーが強く出ている人をカパ体質と呼びます。また、それぞれのエネルギーが複合された体質があります。これらの体質について簡単に紹介します。
ヴァータ体質：風のエネルギー
体の中の物質を運搬するエネルギーです。ヴァータ体質の特徴としては、活発で行動力があり、明るく早口で話好きです。想像力も豊かで流行にも敏感に対応できます。やせ型で骨格が細く体重は軽いです。
バランスを崩すと落ち着きがなくなったり、抑うつ傾向になったり、するような傾向があります。乾燥肌で冷えやすく、肌や手足が冷えやすいです。頭痛、腰痛、循環器疾患、神経系疾患、大腸疾患などに注意が必要です。
ピッタ体質：火のエネルギー
体の中にあるものを消化するエネルギーです。ピッタ体質の特徴としては、頭の回転が速く、情熱的にリーダーシップを取れるタイプです。ブランド好きなところもあります。行動に無駄が無く、論理的で実行力があります。中肉中背で均整がとれた体系で、赤みがかかった肌で少し肌が弱い傾向にもあります。
バランスを崩すと批判的、攻撃的になりやすい傾向にあります。汗をかきやすく体臭や口臭が強くなることもあります。肝疾患、胃潰瘍、アルコール依存症、皮膚病などに注意が必要です。
カパ：水のエネルギー
体の中の物質をくっつけるエネルギーです。カパ体質の特徴としては、マイペースで落ち着きがあり、精神が安定しています。骨太でがっしりしており、正確も寛大で献身的で、癒し系タイプです。肌は白くしっとりしてなめらかです。食事は少なめ、食べなくても我慢できますが、太りやすい体質です。また、物事を覚えるまで時間がかかりますが、覚えたものは忘れにくいタイプです。
バランスを崩すと怠惰、鈍感になり、だるさや眠気が強く、やる気が起きなくなります。また、物事にこだわりすぎて執念深くなる傾向もあります。アレルギー性鼻炎、気管支炎、喘息、肥満、糖尿病などに注意が必要です。
6つの味でドーシャ（ヴァータ、ピッタ、カパ）のバランスを整える
まず、私たちの体質は違っています。ヴァータが強い体質の方もいれば、ピッタとカパが同じくらい強い体質の方もいます。そして、バランスを整えるには、自分がどの体質かをチェックし、乱れている部分を整えていくことが大切です。
アーユルヴェーダで味分類は6種類あると言われています。それは、甘味、酸味、塩味、辛味、苦味、渋味の6つです。この6種類の味をバランスよく食べることで食事の満足感が増し、食べ過ぎを防いでくれる効果があります。
また、それぞれの味はヴァータ、ピッタ、カパのエネルギーと関係していますので、カパ体質でカパが乱れているなと感じる方は、カパを増加させる甘味や酸味、塩味を控えめにして、苦みのあるゴーヤやホウレン草、渋みのある豆腐やブロッコリーなどを増やすとバランスを取りやすくなります。
各味分類と対応するドーシャは下記の通りです。
甘味：カパ増加、ヴァータ、ピッタ安定
酸味：ピッタ、カパ増加、ヴァータ安定
塩味：ピッタ、カパ増加、ヴァータ安定
辛味：カパ増加、ヴァータ、ピッタ安定
苦味：ヴァータ増加、ピッタ、カパ安定
渋味：ヴァータ増加、ピッタ、カパ安定
ここでも全部の味をバランス良く食べないといけない！の様な拘りに縛られる必要はありません。
今食べているものが6つの味のどれに分類されるかなどに意識を向けて、ストレスになるのではなく、今の食事を楽しんで下さい。愛情を込めて作られた料理を食べると、その時の状態が食べた人にも伝わるとも言われています。
精神面での良い状態は肉体面にも影響します。無理なくできる範囲で楽しみながら進めていきましょう。
ドーシャを整える食事の時間は？
ドーシャのバランスを整えるには味覚だけでなく、時間にも影響を受けます。
それは一日の中でもヴァータが優勢になる時間、ピッタが優勢になる時間、カパが優勢になる時間があるからです。
例えば、午前6時～10時はカパの時間です。この時間に起床すると体がだるくなりやすく、消化力も弱い為、軽めの食事がお勧めです。
目安となる一日の例を示します。
6時～10時（カパ）：この時間に起床すると体がだるくなりやすいです。そのため、起床は午前6時までの時間がお勧めです。また消化力が弱いので、軽めの朝食がお勧めです。
10時～14時（ピッタ）：この時間は代謝が活発になっており、消化力が良いです。そのため、昼食はボリュームが多めでも消化力が活性化しているので、この時間がお勧めです。
14時～18時（ヴァータ）：この時間は、活動の時間です。適度な休息をとりながら体力を使う仕事に適しています。
18時～22時（カパ）：この時間は、エネルギーが低下してきますので、ゆっくりと過ごし、軽めの夕食がお勧めです。22時～2時までは睡眠の質が上がり、新陳代謝が活発になりますので、このエネルギーを消化に使うのは勿体無いので、22時の3時間前までの夜7時頃までに食事を済ますことをお勧めします。
22時～2時（ピッタ）：この時間は、新陳代謝が活発になり、質の良い深い睡眠をとりやすい時間です。この時間に睡眠をとることでバランスが整えられやすくなります。
2時～6時（ヴァータ）：この時間は瞑想の時間と呼ばれています。活動のエネルギーが高まっているので、この時間に起きることで目覚めがスッキリとします。朝食の前に、瞑想やヨガなどをすると体が整います。
このドーシャの流れを踏まえると、理想の食事時間は下記の通りです。
朝食は6時～10時まで、軽めに取ります。
昼食はボリュームがある食事を10時～14時までに取ります。
そして、夕食はボリュームが少なめの食事を夜の7時までに取るというのが理想です。
いきなり全部をやるというのは難しいことも多いです。
まずは出来ることから、楽しみながら無理なく初めてみてください。
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【健康的にダイエット】アーユルヴェーダと食事の関係 1
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